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中小企業大学校東京校「経営改善計画策定支援研修(理論研修)」に参加
2025.03.05

先日、中小企業大学校東京校で行われた「経営改善計画策定支援研修(理論研修)」に参加してきました。この研修は、中小企業等経営強化法に基づき、認定経営革新等支援機関を目指す人や、中小企業の経営改善に携わる人を対象としたもので、全17日間・計120時間という充実の内容。長期間の研修ではありましたが、非常に多くの学びを得ることができましたので、その感想をお伝えしたいと思います。
研修の内容とスケジュール
理論研修は4つのフェーズに分かれ、それぞれが中小企業支援に必要な知識やスキルを深める構成となっていました。
1. 第1フェーズ(基本知識編)
税務や金融、企業財務に関する基礎を学ぶ講義が中心でした。特に中小企業特有の課題に焦点を当てた内容は、実務ですぐに役立つ知識が多く、非常に勉強になりました。
2. 第2フェーズ(実践知識編)
財務データをどのように分析し、具体的な改善計画に落とし込むかを学びました。ここでは、実際の企業データを用いた演習があり、理論だけではなく実務的なスキルを習得できたのが印象的でした。
3. 第3フェーズ(計画策定編)
経営改善計画書を作成する実践的な演習が行われました。サンプル企業をテーマにしたケース教材を使い、グループワークで議論しながら計画を立てることで、より現場感覚を持って学ぶことができました。
4. 第4フェーズ(実行支援編)
計画をどのように実行に移し、支援していくのかという「実行支援」の重要性について深く学びました。ここでは、金融機関の支援査定担当者との模擬バンクミーティングも行われ、現場での具体的なやり取りを体験することができました。
参加して感じたメリット
この研修を通じて、多くのメリットを感じました。
1. 体系的な知識の習得
経営改善に必要な知識が、体系的に整理されており、初心者から経験者まで幅広く対応できる内容だと感じました。特に、税務や財務の基本から実践的な応用まで一貫して学べたのは大きな収穫でした。
2. 実務に即した演習
ケーススタディやバンクミーティングなど、現場を想定した演習が多く、単なる理論研修に終わらない点が非常に魅力的でした。実務で直面する課題に対処する力をつけることができました。
3. ネットワークの構築
他の受講生との交流を通じて、中小企業支援に携わる仲間とのネットワークを構築できたことも大きな成果でした。異なる業界やバックグラウンドを持つ方々と意見交換する中で、新しい視点やアプローチを学ぶことができました。
課題と気づき
一方で、研修を通じて自分の課題にも気づかされました。特に、データ分析に基づく計画策定において、数字の裏にある経営者の意図や現場の実情をどのように反映するかが課題として浮かび上がりました。また、改善計画の実行可能性を高めるためには、単に計画を立てるだけでなく、関係者全員が同じ方向を向けるようなコミュニケーション力が求められると実感しました。
今後への活用
今回の研修で学んだことを活かし、自分自身の業務やクライアント企業の支援に役立てていきたいと考えています。特に、経営改善計画書の作成だけでなく、計画を実現するためのサポートに力を入れたいと思いました。また、今回の研修で得たネットワークを大切にし、他の参加者と連携しながら課題解決に取り組んでいきたいです。
おすすめのポイント
中小企業の支援や経営改善に携わる方には、この研修は非常におすすめです。基礎から応用まで一貫して学べるだけでなく、実務に直結した内容が多いため、すぐに役立つスキルを習得できます。興味のある方は、次回の開催情報をチェックしてみてください!
今回の研修は、自分のスキルを見直し、さらに磨く良い機会となりました。このような機会を通じて、より良い支援ができるよう精進していきたいと思います。